現場で長年経験を積んできた私たちがお客様から「ゴキブリみたいな小さい虫が出た」という相談を受けた際、まず最初に行うのはその虫が発見された「場所」と「時間帯」そして「周囲の荷物の状況」をプロの鋭い視点でプロファイリングすることでありこれにより九割以上の確率で正体を突き止めることが可能です。多くの一般の方は「見た目」だけで判断しようとしますがゴキブリの幼虫とそれ以外の小虫を見分ける真の極意はその個体が放つ「警戒オーラ」の有無にありゴキブリの血を引く者は光や振動に対して異常なまでに過敏であり人間が視線を向けた瞬間にそれまで静止していた個体が爆発的な加速で物陰に消えるという「罪悪感を背負ったような動き」を見せますがそれ以外のシバンムシやチャタテムシは逃げる際もどこかぎこちなく直線的であったり途中で立ち止まったりする隙があります。また場所がキッチンの調味料棚であればシバンムシを疑い、浴室の壁面や窓際であれば湿気を好むチャタテムシやトビムシを第一候補に挙げ、クローゼットの中であれば衣類を食べるカツオブシムシの成虫を想定するという風に場所ごとの生息適正を把握しておくことが誤診を防ぐ最大の武器となります。インタビューの中で特に強調したいのは、最近増えている「新築マンションでの小虫トラブル」であり、これは清掃不足が原因ではなく建材の乾燥不足やコンクリートから放出される水分によって一時的に湿度が上昇しカビが発生したことでチャタテムシを呼び寄せているケースが非常に多く、このような場合には殺虫剤の乱用よりも徹底した換気と除湿をアドバイスすることで解決に導いています。プロは魔法で虫を消すのではなく住宅という一つの生態系の中で起きている不協和音をデバッグし、環境を最適化することで害虫の居場所を奪う職人であり一般の方もスマホのカメラで撮影して画像検索するだけでなくその虫が「どこで、どのように動いていたか」という情報を大切にすることで無駄な恐怖から解放されるはずです。